MTG

2018/09/23

NB ROADSTER 20th Anniversary ターンパイク箱根

:

ゲスト
NBロードスター開発主査:貴島 孝雄 氏(現山口東京理科大教授)
RX-7開発主査:小早川 隆治 氏(現モータージャーナリスト)
RX-7デザイナー:小野 隆 氏(現 TAAK DESIGN)
主催
NB ROADSTER CLUB(出来、金田、中嶋)
場所
アネスト岩田ターンパイク箱根 駐車場 Fエリア
期日 2018.9.22
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


自己紹介にて
小早川さんはRX7のカブリオレ の開発において
強度設計に苦労されたとのこと。
なんとか販売までこぎつけたが
あのカブリオレの経験が
ユーノス開発の一助になっていることを
お話しして下さいました


:

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:

余談ですが
小早川さんのお父様は日産のエンジニアであり
草創期のモーターシーンにおいても
逸話のある方とお聞きしています。
日産といえば「Mr K」片山豊氏でしょうか。
小早川さんから直接、Mr Kのお話が
ほんの少しですが語られたことに
不思議なご縁を感じています。
今年、なにげに参加した浜北の
クラッシックカーのイベントは、
片山氏の故郷としてZユーザが集うベントでも
あったんですよね。。。。
まさか、こんな所で繋がってくるとは。

:


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(小野氏、品定めちゅう)

:

さて、小野さんです。
ロードスターの思い入れとして
やはりNBのチーフデザイナー
故林浩一氏のことをお話しして下さいました
もう直接、お会い出来ないだけに
嬉しいことです
改めてご冥福をお祈り致します

:

また印象に残ったのは
フロントのオーナメントについてでした
エンブレムは家紋であって
デザイナーはそこから
全体のイメージを創るもの。
そこを取ってしまうオーナ達を
嘆いておられました

「何で?とっちゃうの」
申し訳ないのひと言に尽きますが、
其々のオーナ自己紹介時には
冗談混じりの応答があったりして
大いに場を和ませるものでした

僕に至っては
オーナメントどころか
顔が違ってるし。。。
一応、サイズの違うものから
場所まで試行錯誤して
充てがったんだけどなあ
とにかく似合わぬ!

そもそもmm1のフロントには
省略されてるんですよね。
想像するに古きよき時代の欧州車に
インスパイアされての造形であることが
そうさせたんじゃないかな。

今度、福田さんに
お聞きしてみようと思います
ネタができてちょっと嬉しい

:

そして貴島さんからは、
ドイツではテンロクがよく売れた、とか
(テンロクは馬力において税制優遇されていたのが
その理由。ドイツの国民性でしょうかとのこと)

日本と同じ規格だったのは欧州、
北米は乗り味が違う
イメージとしてフワフワした感じで
国内仕様とは違った、とか。。。。

もうありすぎて書けません

いや、少し違うな

:

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(ここはどこ?な一日)
:

イベントの進行として
全てのオーナが愛車を目の前にして
一人ひとり
己がNBを語る機会を得ました。

その時々で貴島さんはじめ
ゲストの方から感想や
脱線気味逸話とかが飛び出すわけで
あの現場だからこその貴重な体験です

:

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(君のロードスターが今回の一等賞だ! 小野氏談)


NBへの想いや愛情が
現場ならではの熱量と相まって
発露された文言は
内容如何に関わらず
集った者たちの宝物です

ここで何を書いても
意味がないでしょう

興味のある方は
是非ともご自身で参加、
体験してみて欲しいと思いました。

:

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(このセンサーが壊れたんだそうです。NBあるある?
これ起因の突然死経験者多し)
(他にも怪しげなセンサー交換、推奨箇所指摘 出来氏談)

:

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:

志 凛 艶 昂

幸せな時間を有難う御座いました

:

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:

芦ノ湖スカイライン、山伏峠より
遥か彼方に大観山の会場が

:

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:

帰路にて

:

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2018/09/20

NB ROADSTER 20th Anniversary

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2回目のNB MTGは記念すべき20周年
そもそも前回同様、1月開催だった。
理由は発売月に合わせているわけだが、
仕事が忙しかったのと
降雪予報もあって見送ったわけ

それで今回の再告知。
行きますとも。

※要事前申請のこと
D-TECHNIQUE
前回、直接いらした親子の方が
とても残念そうでした。。。
あるあるですけどね、お約束なので
ご注意あれ


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2018/07/08

cafe くらがり

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2018/05/31

クラシックカーMTG 浜北

:

当日の午前4時
ラインで旧車イベントを知る
奇しくも軽井沢MTG と同じ日だった

:

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:

「軽井沢、行かないの?」
「もう いいかなって」

浜松SAで遭遇した
顔見知りの方々への僕の応えだった

これは数年前に
彼等が僕への答えとした
言葉と同じだ

:

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:

主に欧州車が集う

否、そこに興味があった

クラシックカーのイベント

:

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:

所々で
其々のオーナ達の所作や装いが

愛車をより
引き立てていたように思う


なんだろう。。。どの車もオーナも
ガチャガチャ煩い
子供じみた演出がないわけで

それが何よりも救いだった

:

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:

カルマンギア、オーナご夫妻は

如何にも様子がよろしく、、、

そのお話も愛情の伝わるもので

自然と笑顔になる

:

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:

僕が愛車で参加するなら

やはり清里MTGが

イメージに近いかも知れない

:

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:

朝露の芝に

ゆとりの並び

丸目から後方に続く

優しいラインが心地いい

:

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:

芝との相性のよさを

時代を象徴するあのエコカーに

求めることは出来そうもなく

:

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:

環境にイイというのは

先ずは人に対して

心が安らぐことであってほしいと

願っています

:

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:

お誘い下さった みん友さん、
有り難うございました
ぼんやり淀んだ足元が
少しスッキリしたように思います

まあ勘違いとも言いますが(大汗
ユーノスは手に入れたいというより
保護したい!という思いが
より強くなったのも事実です

:
:
:

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2018/04/17

派生モデルということ

:


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:

mm1face を意識し始めてから
実際に、そのオーナさんに出会うことはあったが
並べて撮りたいと思うことは少なかった
主な理由は時間の制約とか。。。

否、そうじゃないこともある

mm1は
素のロードスターの系譜にあって
その対極にある派生モデルであることは否めない
元々、趣味性の高いカテゴリーだから
更なるカスタムを施せば
オーナの個性がより際立ってしまうように思う
要するに、並べるには
どうにもこうにも。。。。
趣味が合わない

:

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:


今回は自ら移動させて
そのアングルが適っていたかは疑わしいが
こうして写真におさめることが出来た

色によってイメージが違うのは
白色の宿命だ
こうやって並べて撮ってはっきりわかる

:

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:


Classic Euro のroadster
mm1face NB1

僕は自分の車が好きになった
ここまで変わってしまったからこそ
言えることなんだと思っている

なにより
NBロードスターの派生モデルとして
mm1 という車があったことを
少しでも
mm1本来のコンセプトに則したカタチで
乗り続けたいのです

:

<TS Concept 開発テーマ>
ライトスポーツエンスー向けの究極のコンセプトモデル。
週末にはクラブマンレースに参戦し、
帰りにはカフェで仲間と語らう。
レトロなスタイリングが、ちょっと小粋で刺激的。
眺めているだけでも至福の時間を過ごせそうな、
存在感あふれる一台。
(記事より転載)
:

|

2017/09/16

富良野MTG 2

:

classic red
mm1fase roadster

この車の存在を知ったのは
とある雑誌の記事だった
2005年発行だっただろうか


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このイベントに

来るんじゃないか?

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参加している旨の取材記事を

数年前に見掛けた記憶がある

今は北海道にお住まいだという

根拠とするには

余りにも頼りないが


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それは正しかった

間違いなくあの個体だった

手入れもよく綺麗に乗られていて

嬉しくなる

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現オーナが五年ほど前に

譲り受けたとのこと

事情はともかく

逢えてよかった

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mm1の存在と

その方向性を

最初に示唆してくれた

ショップの店長さんに

良い報告が出来ました
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あの雑誌は

そこの本棚に

あったのです

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僕の今の車に

繋がっているという事実

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そして更に貴重な

オリジナルの mm1

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オーナさんと

お話するうちに

過去に一度

会っているとこが判明

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いやいやびっくり

確かにお会いしておりました

ご縁ってあるもんですね


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2017/09/09

富良野MTG

北海道にきて
久しぶりの再会だったり
お初のご挨拶だったり

趣味を通しての集まりは多いけど
日本のどの会場に行っても
同じように
みんな笑顔、
笑顔のオンパレード

:

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:

この車との繋がりは
ちょっと違う
愛情が深いというか
気持ちの良い人が多く
心が和みます

其々が自分なりの個性を
大事にされているところが
接していて気持ちがいいのです
自分スタイル、誰とも違う
徒党を組んではいけません

趣味性の高い車です
独りよがりになって
我が物顔で誇示するような輩は
似つかわしくありません

最近、これがもう
本当にイヤ、大嫌い

:

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:

解散前の parade run
70台以上?が連なるわけで、
一般の方々に迷惑にならないような
ルート設計と素晴らしいロケーション
主催者、スタッフ皆様の
苦心がしのばれます

また
それが可能なのも
広大な耕作地を形成する
丘のある風景があって
オープンカーにこそ相応しい
お天気に恵まれたことも
敢えて付け加えておきます

ありがたかった!
楽しかった!

時折、
沿道にお住まいの方々が
手を振って
見送って下さったのも
嬉しい出来事でした
何年も続いているイベントです
地元の方々との信頼関係があってこそかと

次があるとは思いません
一期一会
それかなあと
今更ながら思った次第です

ありがとう御座いました
この車に乗っていて良かった

幸せな一日でした

Roadster
富良野ミーティングにて
:
:


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2017/07/03

新城MTG 0618


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▲ shin shiro MTG にて
2017/06/18


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2017/04/20

春 ミーティング


早朝のミーティングから

桜咲くプチツーまで

充実の日曜日でした


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早起きしても苦にならないのが
新城エンスーミーティング

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から移動して

おはくらへ



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桜に囲まれた会場が

それらしく

春色に染まっていました


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さくらと愛車の写真はもういいかな。と。。

それぐらい今年は長く、タイミングもよく

楽しめている気がします


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この会場で特に目を引いたのが

ミツバツツジの群生です



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いつもの場所とは思えない

こんなに花いっぱいの

おはくら 初めてじゃないかな


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そして岩村へと

プチツーは続きます


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レックスさん撮影

:
:
:


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三百年前から

この岩村にある

阿弥陀堂に咲く桜から

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「農村景観日本一」という代名詞に誘われて

見晴らしのいい高台へ


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点在する屋敷林が印象的です

ただ懐かしい風景かといえばそうでもなく

目の前に広がる田畑は耕地整理がゆきとどいた

現代的な農村風景でした



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田畑を駆け回って遊んだ日々の記憶と

現実とが遠くかけ離れてしまったようにも思えます

まあ あれです

人生五十年、折り返してもう何年にもなるのだから

当然なんですけどね


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なんとか間に合った

薪窯で焼くパン屋さんで

残り僅かとなった食パンを購入



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満面の笑みで迎えて下さったご主人は

かつてNC乗りとのこと

また機会があるといいですね

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途中、週末営業の珈琲店へ

オーナご自慢の愛車が

隣接するガレージにありました



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オイルとガソリンの入り混じった匂いが

郷愁を誘います



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真っ赤なチンク

早朝の新城ミーティングから

想いが繋がったようで

妙に嬉しい瞬間でした



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初夏のような日差しに恵まれ

終日、幌を降ろして楽しんだ里山の道

グラスに注がれた一杯の水は、

何にも代えがたいご褒美です

:

お忙しい中

お付き合い下さった

みん友さん

お陰様でいい気分転換になりました

ありがとね

また遊んでやって下さいまし

:

:

|

2017/03/23

講 演

NBミーティング

2016,1,10
マツダR&Dにて

講演
マツダ・ロードスターの二代目主査、
貴島孝雄さん


■要約■

<人馬一体>

人馬一体のルーツは1983年代に山本社長(当時)が発表した
「感性エンジニアリング」。
その意図は、機械をただの消費資材でなく、
長く使って愛着の湧くような道具にする・・・という考え方である。
使い捨ての製品には抱かない感情がわくような商品、
形はなくてもいつまでも心に残るような製品、
それらを生み出す技術。
それがマツダの考え方、
ひいてはロードスターの開発に理念として生かされている。

そして、初代から続く「人馬一体」のコンセプトは、
NBロードスターリリース当時に、それなりに有名な評論家の方から
「もう古い」というご指摘もあったが、私たちは揺るがなかった。
ちなみにロードスターの操舵イメージは流鏑馬(やぶさめ)にあり、
走る馬を操舵しながら矢を放つ、その姿にある。
後にデミオやアテンザの主査からも、
人馬一体はどうやって作り込んでいくか相談をされていた。
もちろんFFとFRでの挙動の違いはあれど、
その用途に準じた「人馬一体」は必ず存在し、
その考えは「Zoom−Zoom」や「Be a Driver」といった現在の
マツダにまで引き継がれる。

昨年(2015年)トヨタとマツダの業務提携発表があったが、
その際に豊田章夫社長から「マツダは人馬一体」の言葉をいただき、
そのコンセプトは外から見ても浸透されたのだと実感している。

<NBの開発主旨>

ロードスターは3代目RX−7の主査をしていた当時、
向かいに席にいらした平井さん(初代ロードスター主査)から、
ロードスターもよろしくと告げられ、NA8シリーズ2から担当していた。
ちなみに当時、RX−7は三代目で終わることが決まっていて
エイト(RX−8)の話があったのだが、それは興味がなかった。
(※ちなみにRX−8の最後に主査代行をされています)

また、その流れから二代目ロードスター(NB)を引き受けたのだが、
最初の印象は「絶対失敗する、嫌なクジを引いた」だった。
そこで迷走せずに立ち返るきっかけになったのが、
初代が何故ヒットしたかを「感性エンジニアリング
(=愛着を持つ商品をつくる)」に
基づいて紐解いていったことだった。

一般的な二代目商品は初代よりも馬力増強や空間確保、豪華装備などの
デコレーションを行い失敗する事が多い。
NAロードスターはライトウェイトスポーツの理論に基づいて、
愛着が湧くデザインを始め、軽量化のためのアルミ採用や、
重量配分の拘りでバッテリーをトランクに乗せるなどを行っている。
そう考えると初代に勝つにはキープコンセプトを貫きつつ、
より「楽しさ」を進化・追求していく方向性でしかないと考えた。

販売対象に関して、既にNAのファンになっている人は対象外、
買い替えを促す必要はないと思った。
ロードスターのそもそもの志は、旧ライトウェイトスポーツを、
現在の技術で復活させること。
レストアをするのが困難ならば、
新車を・・・という想いから始まったからだ。
したがって、レストアの必要ないNAオーナーに対して
NBを購入してくれとは言ったことがない。
機械的な劣化、もしくは家族や彼女のために最新の安全装備が必要ならば
選んでくださいとだけお願いしたのだが、
そうしたら営業にとても怒られた・・・
数字的なところでは、
あれだけ成功した初代の7割売れれば成功だという目標を立てた。

<NBの方向性>

二代目ロードスターのフルモデルチェンジの理由は、
当時のリトラクタブル・ヘッドライトが欧州の配光基準に
適さなくなることを受けてだった。
そのまま販売するために、中国に製造拠点を置いて
コストを下げ、ヨーロッパでは売らないとか様々な案があったのだが、
現実的でなかったので全て刷新した。

すると、アメリカから送られてきたのが
(NBの元のコンセプト)2.5リッターのバカでかいコンセプトモデルで、
これを林浩一デザイナーにNAと同じ寸法にリファインしてもらった。
(講演後にお話し頂いたのですが、林浩一デザイナーとは同期入社で、
戦友であったと仰っていました)

NAとNBは基本的なコンタクトライン(ボディ骨格)は
同じであるが、とにかく作り込んだのは「日常の楽しさ」の部分。
峠やサーキットだけではなく、使い勝手でも「楽しい」クルマにしたく、
例としてはスペアタイヤをフロア下に移動して、
ゴルフの43インチヘッドが入るようにトランクサイドの空間をへこませて確保した。
実際にゴルフに一人で行くさびしい人はいないが・・・

そして、紆余曲折の末完成したNB記念パーティの際に、
こっそりとフォード資本側から「NCを作ることが決定した」と告げられた。
(※その頃は三代目は担当する予定はなかったはずです)

<NBの熟成>

NBの想い出としては、モデルサイクル維持のために
「10周年記念車」を発表した。
これはエンジンのピストンを計量し、
近似値のものを厳選採用するという作り込みを行い、
エンジン屋に文句をいわれた。
しかし、このわずかとも思える差がフィーリングを呼び起こす。
これが理論に基づいた感性エンジニアリングだ。
しかし、厳選されなかったピストンはどこに行ったかというと・・・
他のクルマに使用されている。

そしてNBは2003年に欧州でポルシェと競って
「ベストハンドリングカー」を受賞した。
その理由は、ポルシェはサーキットや峠で
確かに速いけど、MX−5はどんなステージで乗っても
「楽しい」という評価を頂いたからだ。
それは当然の事で、NBの基本車体はNA由来のもので、
普通車のモデルサイクルの倍以上、14年以上メカと走りを熟成させることが出来たからで、
世界でもそんなことをしているのはポルシェかNB位だと思う。

また、NB時代に700,000台まで到達し、
当初の目標であったNAからの7割の販売台数を達成する事が出来た。

<ロードスターとは>

感性という言葉を幾度か使ったが、
愛着を持って乗ってもらうためのクルマが「ロードスター」。
それはNAからNB、NC、NDとすべて変わらないし、
これからもそうあり続けるだろう。

■質疑応答■

Q■若者のクルマ離れが懸念される昨今、
特に最近のスポーツカーはNDも含めて高い気がするのですが、
どう思われますか?

A■確かにおっしゃる通り。
現在のクルマは初任給から考えると、
新車なぞなかなか買えない。
そうなると、かつては、中古のスポーツカーが選択肢に入ったのだが、
それも今は選択肢が乏しい状態。
特にロードスターは皆さんが手放さないので、
なかなか市場に出回らないのです。


Q■ロードスターターボをリリースした理由は?

A■米国ディーラーの企業オーナーで、レースを趣味にしている方がいるのだが
「MX−5でレースに勝ちたい」とオーダーがあり、
10000台売ると言ってきたので、国内では二つ返事で予算承認された。
そのついでで日本でもリリースをおこなった。
もちろん馬力重視ではなく、人馬一体のバランスが取れるような調整をおこなった。
しかし、結局7000台しか売ってもらえず、
理由は「モデル末期だったから」といわれてしまった・・・


Q■今後乗り続けるにあたり、覚悟を決めたい。
そこで、メーカーからなくなる前に確保しておくべき
パーツはありますか?

A■基本的に、今はワンオフで何でも作れてしまうので、
価格を考えなければそれは無い。
特にNBは海外でとても売れているから、
中古も含めてパーツはワンサカあるので、
いざとなれば通販でもいけると思う。

(ブッシュの質問を受けて)
ブッシュの耐用年数は、
ゴムで出来ているパーツなので経年劣化で硬くなり、
それが新車に比べて馴染み「味」になる事もあるのだが、
一定期間でねじり剛性が低下する。
しかし、その劣化は徐々に進行していくので、
いつも乗っているオーナーでは気付きづらいはず。
本当に気になったら変えて欲しい。
ただ、ブッシュが駄目になったからといって、
いきなりアームが落ちる事は無いので安心を。きちんと走れます。

(※主催者補足:ロードスターはオープンカーなのにボディ剛性は非常に高く、
ボディが緩くなってきた、ガタが来たと感じたら、
ブッシュ交換のみで格段なリフレッシュを体験できる。
交換時期は、5万キロで感じたら5万キロ、10万キロで感じたら10万キロと、
個人の感覚で大丈夫。ボディ強化を考えるならば、
足回りだけでなく、エンジンマウントなどを含めた、
各種ブッシュを見直すことをお勧めします)


Q■NAから比べて、ここは拘ったというパーツはありますか?

A■サスペンションのセッティング、特にキャスター角を始めとした操舵安定性の部分。
実はNA開発当時、一旦設定した足回りを最終的に変更されてしまって、
NBは最初にそれを戻すところから始めた。
正直NAだと、アウトバーンでフラフラして危ない。

また、拘りとは違うかもしれないが
ドアトリムのパーツにはサイドエアバッグが入る予定だったが小型化が出来ず、
断念した経緯がある。(※ちなみにNCでは実現されています)


Q■ボディカラーはどのようにして決めていくのですか?

A■ふたつの観点から決まってくる。
先ずはコストの点。マツダでは塗料のタンク容量が決まっていて、
基本的に一ヶ月単位でそれを消費し、それを他車種と共有する。
特にロードスターのようなクルマは専用色の設定が難しく、
それに併せている形である。
それでも一色だけは専用色を選ぶことが出来たりする。
モデルサイクル合間で発表される限定車は、
そのタンクを使い切ったら塗れなくなるので、台数が限定される。

次にコーディネートの件。
マツダには専門でやっているカラーデザイナーがいて、
全車種を壁に並べて数年単位のロードマップにしている。
カラートレンドから選んだボディカラーは沖縄で年間単位の耐候テストを行い、
それをクリアしたものが市場に出てくる。
(※クリスタルブルー、スプラッシュグリーン、ガーネットレッドは当時のカラートレンドです)
他メーカーからも同じ時期に似たようなボディカラーが出てくるのはそのため。

また、近年ではNAに設定されていたブリティッシュ・レーシンググリーン(ネオグリーン)のような緑色は
流行らなくなっており、全メーカーからも緑の設定は減りつつある。


Q■マツダが赤、ソウルレッドをイメージカラーにしているのは広島カープと関係はありますか?
ちなみに広島のイメージカラーも赤です。

A■最近ヘルメットをソウルレッドにしたのは聞いているけれど、直接は関係ないと思う。
でも、赤をイメージカラーにするのはエモーショナルなスポーツカーとしては当然で、
NBのコンセプトモデルも赤かったでしょう?似合うように作っている。
また、赤は購買意欲を促進する色でもあるので、
スーパーの入口にトマトや苺をおいているのはそのせい。
逆に、イメージカラーが赤ばかりになってしまった今のマツダはどうかと思う。


Q■トヨタが86(現行)を開発する際に、助言をされたと聞きました。
どんな話だったのですか?

A■あったのは、開発者から「スポーツカーの企画を通すにはどうすればいいか」という相談だった。
でも、それは少量生産で売れないけど、趣味性が高く、なので高く(高価)なりがちといった、
“スポーツカーは儲からない”という前提であった。
こちらからお伝えしたのは「ロードスターは儲かる努力をしている」という事だった。
例えば部品コストに関しても当然だが、組立コストにしてもマツダは混流生産を行っているので、
デミオと同じラインで作られ、同じコストで組まれている。
つまり、儲からないならば、儲かるように技術でどう解決していくか
というのがエンジニアの仕事だよ、とお伝えした。

スポーツカーは開発者の夢でもあるし、作るのは楽しい。
しかし、メーカーは作るだけでなく、育てるという努力も大切だ。
その点でMR−SやS2000が続かなかったのは残念だし、
86リリース時には「20年続くスポーツカーにしてください」と祝辞をした。
これは本当の事ですよ。

以上

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より以前の記事一覧